

なぜ、宮崎県産の卵なのか -
■ 代表より
いつもFUKUVEGEの宅配サービスをご利用いただきありがとうございます。
これまでFUKUVEGEは、福岡の地で育まれた農産物を、福岡の食卓へと届ける「地産地消」にこだわり続けてきました。設立から4年、野菜セットを中心に地域の皆さまとのつながりを大切にしながら、地場流通を軸に歩んできました。
そして、今回卵の取り扱いを開始するにあたりFUKUVEGEはひとつの決断をいたしました。
少し長くなりますが、この決断に至った経緯を最後までお読みいただけると幸いです。
FUKUVEGEを立ち上げる以前、私は十数年にわたりオーガニック業界に身を置いてきました。その中で強く感じるようになったことは、広域流通がもたらす欠点。食べものが「ただただ効率だけを考えて」流れていく過程で、何か大切なものが置き去りにされている気がしてならなかったのです。
だからこそ、FUKUVEGEでは“顔の見える流通”を目指し、「地域でつくり、地域で食べる」仕組みに全力を注いできました。
そんな私の考えに、静かに変化が訪れたのは、ある出会いがきっかけでした。
紹介を通じて出会ったのは、宮崎県都城市で50年以上にわたり養鶏を営む「めんどり家」の川畑さん。
30年前、一般的な養鶏(ケージ飼い)をしていた川畑さんは、養鶏の勉強をするため5度にわたりヨーロッパへ渡り、そこで“ケージフリー”という新しい養鶏の形を目の当たりにしました。当時のヨーロッパでは、アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点から、平飼い養鶏への移行が急速に進んでいたのです。
「安全で、本当に美味しい卵を届けるには、これしかない」。
川畑さんはそう確信し、いち早く平飼いへと切り替えました。
しかし、地元・宮崎の現実は厳しいものでした。
この30年で少子高齢化と人口流出が進み、地域内の卵の消費は年々減少。
「地場流通だけでは厳しく限界があり、この卵の価値を、どうにかして都市部の人たちに届けられないだろうか」
──川畑さんの想いを受け、私は現地を訪れました。


川畑さんご本人をはじめ、奥さん、後継者の息子さんご夫婦とも顔を合わせ、養鶏に対するお考えや、現状を伺いました。
「鶏には鶏の生き方がある。」
「朝から晩まで鶏をみていると人間が余計な手を出さない方がいい、つくづくそう思う。」
「人口は半減し、消費地がどんどん遠くなっている」
また、わたしからはFUKUVEGEを立ち上げた経緯、そしてこれから先も変わらず大切にしたいことなど率直にお話しをしました。
数時間に及ぶ率直な意見交換を終え、鶏舎を見学させてもらい、鶏たちののびのびとした姿を目にしたとき、胸の奥にあった葛藤は自然と消えていきました。
“地産地消”が理想であることに変わりはない。
けれども今、日本の一部の地域では、その理想を掲げることすら難しい現実がある。
そして、そのままでは素晴らしい養鶏場が消えてしまう。
ならば、FUKUVEGEがそのバトンを受け取り、想いをつなげていくこともまた、「地産地消」の延長線にあるべき姿なのではないか。そう強く感じたのです。


2025年5月よりFUKUVEGEでは、福岡の食卓へ、宮崎から届く平飼い有精卵をお届けを開始しました。
川畑さんが30年以上かけて築き上げた“本物の卵”。
どうか一度、味わってみてください。
そして、皆さまの毎日の食卓が、想いの詰まった選択の積み重ねで彩られていくことを、願っています。
FUKUVEGE
代表 古藤 慎也
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アニマルウェルフェア(動物福祉)とは?
アニマルウェルフェアは、動物たちができるだけ快適で健康に、ストレスの少ない暮らしができるように配慮するという考え方です。 特に畜産において、動物の福祉を重視し、ストレスを軽減し健康的な飼育を追求する考え方です。 この考え方は、「動物を苦しめないようにしよう」という倫理的な視点から始まり、今では欧米を中心に法整備も進み、持続可能な農業や環境保全の観点からも注目されています。 アニマルウェルフェアには、次のような基本的な考え方(「5つの自由」)があります 1. 飢えや渇きからの自由(十分な食事と水が与えられている) 2. 不快からの自由(快適な住環境が整っている) 3. 痛み、ケガ、病気からの自由(健康管理と治療がされている) 4. 本来の行動ができる自由(自由に動き回り、自然な行動ができる環境) 5. 恐怖やストレスからの自由(不安を感じずに落ち着いて暮らせる) たとえば、卵を産む鶏の場合、「ケージの中で一生を過ごす」のではなく、「羽ばたいたり、土をつついたりできるスペースがある」ことが重視されます。 アニマルウェルフェアの実践は、動物の健康や安全だけでなく、最終的に私たちの食の安全や品質にもつながります。動物にも人にも、やさしい選択といえるのです。
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